Essays & Music

⭐︎Luka

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自分の人生を切り開く

その時、孫たちはまだ幼い幼稚園児でした。

両親の離婚によって、二人は母親に連れられて遠くへ行ってしまったのです。大人の事情で、子どもの人生はいとも簡単に変えられてしまう――そんな現実を、私はただ見つめることしかできませんでした。

その後、母親は再婚し、新しい家庭にはさらに三人の子どもが生まれました。私は遠くから、二人の孫の幸せを祈ることしかできませんでした。

そんなある日、中学生になった孫から突然電話がかかってきました。

「お婆ちゃんの家で暮らしたいんだけど、いい?」

あまりにも突然で驚きました。しかし、その言葉の奥に、何か切実なものを感じたのです。
けれど私は、親の許可なく引き取るわけにもいかず、

「お母さんがそうしてもいいと言うなら、いつでもおいで」

そう答えるのが精一杯でした。

その後、母親にも連絡をしましたが、詳しい話は聞けませんでした。そして月日は流れ、私は「何とか暮らしているのだろう」と思い込もうとしていました。けれど今になって思うのです。
あの時、もう一歩踏み込んで手を差し伸べていたら、と。

後になって知ったのですが、孫たちは母親の再婚相手からDVや虐待を受け続けていたのでした。その事実を知った時、会ったこともない継父への怒りが込み上げました。すぐにでも引き取りたいと思いましたが、不思議なことに、母親も子どもたちも、その現実を隠そうとしていたのです。

虐待を受けている子どもは、自分が苦しいことをうまく言えません。

母親を困らせたくない。誰にも信じてもらえない。家庭を壊したくない。そんな思いを抱えながら、ただ生き延びることに必死なのです。

実際、家庭内虐待や面前DV、家に居場所がないという苦しみを抱えて生きている子どもたちは、決して少なくありません。けれど、その多くは表に出ることなく、静かに傷ついています。

私の孫は、高校一年生という若さで暴力から逃げ、一人でアルバイトをしながら生き延びてきました。

彼女は虐待について詳しく語ることはありませんでした。私も、あえて聞きませんでした。ただ、「大人なんか誰も信じない」と言ったその言葉だけが、胸に深く残っています。児童施設からも逃げざるを得なかった背景を思うと、どれほど深い孤独と恐怖の中にいたのだろうと、胸が締めつけられるのです。

その後、偶然にも彼女が一人で暮らしていることを知った私は、その日から彼女を引き取り、自分の店で事務の仕事を手伝ってもらうことにしました。そして空いた時間には通信制高校へ通わせました。

彼女は本当によく頑張りました。

わからない勉強があれば、自分から先生を訪ね、教えてもらい、いくつもの資格も取りました。親身になって支えてくださった先生方には、感謝しかありません。

ある日、給料を振り込もうとした時のことです。銀行で、「その口座は現在使われておりません」と言われました。不思議に思って尋ねると、彼女は静かに言いました。

「一人の戸籍を作ったの」

私は驚きました。

十八歳以上になると、親の戸籍から独立し、新しい戸籍を作ることができます。虐待やDVから離れたい、家族との関係を断ちたい――そうした事情から手続きをする人も少なくありません。

そして彼女は、名字まで変えていました。

「将来結婚して変わるとしても、あの継父の名字を名乗るのは嫌だった」

その言葉に、彼女がどれほど苦しんできたのかが滲んでいました。親元を離れ、一人で働きながら生き延びてきたことは、想像以上の覚悟と精神力が必要だったはずです。

その年齢で生活費を稼ぎ、居場所を確保することは、「自立」というより、まさに「生存」でした。

深い傷を抱えながら、それでも前を向いて生きてきた孫を、私は心から愛おしく思います。

けれど同時に、この子はこれからも強く生きていくのだろうとも思うのです。彼女は、自分の人生を切り開く術を、身をもって学んだからです。

わからないことがあれば人に尋ねる。必要だと思えば自分で調べる。そして、自分で決めて行動する。その姿を見ていると、時に危なっかしく、ハラハラすることもあります。

それでも私は、この子の未来を楽しみにしています。結局のところ、私にできるのは、見守ることだけなのかもしれません。

けれど、どうかこの先の人生に、あたたかな光がたくさん降り注ぎますように。私はただ、この子に幸多かれと祈るばかりです。


スザンヌ ヴェガ のこの曲は…
和訳をすると、児童虐待という
とても重いテーマの内容です!
[Luka]をお聴きください🎶

Luka

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